高麗大学と徳島、新たな交流へ
7月13日、韓国・ソウルの高麗大学校(Korea University)を訪問しました。

高麗大学は1905年創立、韓国を代表する名門総合大学の一つです。
今回の訪問では、7月21日から徳島を訪れる大学関係者の皆さまと、今後の交流に向けた具体的な意見交換を行いました。

今回も、これまで韓国の大学関係者との間で築いてきたご縁を徳島へつなぎながら、単発の訪問ではなく、継続的な人の往来へ発展させることを見据えた協議となりました。
名門大学との交流を「人の流れ」へ

高麗大学との連携で考えているのは、単に大学同士が名前を並べるだけの交流ではありません。
学生交流、教育、共同研究、人材育成、地域課題への取り組み。
徳島と高麗大学それぞれが持つ知識や人材をつなぎ、若い世代が国境を越えて学び合える関係をつくることです。
地方にとって名門大学との国際交流は、未来への投資でもあります。
学生時代に徳島を訪れた人が、数年後には韓国社会の中核を担う人になる。
そのとき「徳島を知っている」「徳島に友人がいる」という記憶があれば、それが次の交流につながるかもしれません。
だからこそ、まずは実際に徳島へ来てもらうところから始めました。
そして7月21日、学生たちが徳島へ

事前協議から約1週間後。
高麗大学の学生たちが、7月21日から23日までの2泊3日で徳島を訪れました。
高麗大学の日本語日本文学科でも今回のプログラムを正式に募集し、徳島を体験しながら、その魅力をYouTube、Instagram、NAVERブログなどを通じて韓国へ伝える「青年広報大使」として学生を募集しました。
つまり学生たちは、ただ徳島を観光するだけではありません。
自分たちの目で徳島を見つけ、自分たちの言葉で韓国へ伝える。
大学交流と観光プロモーションを組み合わせた、新しい形の交流です。
まずは徳島県庁へ。知事から徳島の魅力を直接

徳島を訪れた高麗大学の皆さんは、まず徳島県庁を訪問し、後藤田正純知事と面会しました。
知事からは、徳島の豊かな自然や文化、食、観光はもちろん、若者交流や地域の可能性についてもたっぷりとお話しいただきました。
パンフレットやSNSから知る徳島と、実際に地域のトップから直接聞く徳島。
学生たちにとっても、「徳島とはどんな場所なのか」を知り、これから始まる滞在への期待を高める時間になったと思います。

今回の交流で大切にしたかったのは、学生たちを単なる訪問者として迎えるのではなく、これから徳島と韓国をつないでくれる仲間として迎えること。
知事から徳島の魅力を聞き、県内大学生と出会い、そして実際に県南部まで足を運んで地域を体験する。
「知る → 出会う → 体験する → 自分の言葉で韓国へ伝える」
そんな流れをつくることも、今回の高麗大学との交流の大切な目的の一つでした。

県内大学生との交流

徳島では、県内大学の学生たちとの交流会も行いました。
韓服と着物の文化体験、学生同士のインタビュー、懇親会などを通じて、次第に会場には国籍を越えた笑顔が広がっていきました。
最初は「韓国の大学生」と「徳島の大学生」。
でも一緒に話し、笑い、お互いの文化を知れば、その境界は少しずつなくなります。
国際交流の本当の価値は、こういうところにあるのだと思います。
行政や大学が交流の入口をつくり、その先で学生同士の個人的な友情が生まれる。その関係こそが、長く残る交流になります。
海陽町へ。徳島の日常と文化を体験
7月23日には徳島県南部の海陽町へ。

学生たちは藍染を体験し、成満寺では座禅に挑戦。
さらにウミガメに出会える施設を訪れ、海陽町の豊かな海を楽しむマリンアクティビティも体験しました。



徳島の魅力は、有名観光地だけではありません。
地域に残る文化、自然、そこで暮らす人たち。
実際に地域へ入り込むことで初めて見えてくる徳島があります。

今回の高麗大学との交流も、そんな「一度の観光客」から「徳島と関わり続ける人」へという流れにつながってほしいと考えています。
大学交流と観光を、別々に考えない
今回の取り組みで私たちが大切にしたのは、大学交流と観光を別々の事業として考えないことです。
大学で出会う。
徳島へ来る。
徳島の学生と友達になる。
地域を体験する。
そして韓国へ帰って、自分の言葉で徳島を発信する。
これらは全部つながっています。
私たちのネットワークも、紹介して終わるだけでは地域の価値にはなりません。
「会う → つなぐ → 徳島へ来てもらう → 地域とつなぐ → 次の交流へ」。
そこまで動いて初めて、本当の意味で徳島と韓国を結ぶネットワークになると考えています。
7月13日のソウルでの話し合いから、わずか一週間ほどで学生たちが徳島へ。
そして次は、MOUを含めたより継続的な関係へ。
高麗大学と徳島を結ぶ交流は、ここからさらに広がっていきます。
追記(2026年9月2日)
交流は次の段階へ|後藤田知事が高麗大学で講演

7月に高麗大学の学生たちを徳島へ迎えてから約1カ月半。
9月2日、今度は私たちが韓国・ソウルの高麗大学校を訪問し、後藤田正純知事による特別講演が行われました。
講演には、日本文化を学ぶ大学院生をはじめ約40名の学生・大学関係者が参加。知事から徳島の魅力や県の取り組みについて直接お話しいただきました。講演に先立って、ソン・サンギ国際交流担当副学長、キム・ジュニョン国際語学院長らとの意見交換も行いました。
今度は、徳島を韓国で伝える
今回の訪問で私たちが大切にしたのは、大学交流だけで終わらせないことでした。
講演や先生・学生の皆さんとの交流を通じて、徳島の観光地はもちろん、県内企業や地域産業など、まだ韓国では十分に知られていない徳島の魅力もたっぷりPRさせていただきました。
7月には高麗大学の学生たちが徳島を訪れ、県内大学生との交流や海陽町での地域体験を実施。
そして9月には、今度は徳島側が高麗大学を訪れ、さらに多くの先生や学生へ徳島を伝える。
徳島へ来てもらうだけではなく、韓国へ出向き、次に徳島へ来てくれる人を増やしていく。
私たちが韓国の大学との連携で目指しているのも、こうした双方向の関係です。
「徳島を知る」から、次の交流へ
今回、高麗大学側でも後藤田知事の講演会を正式な開催とし、大学のBK21教育研究団が事前に「徳島県 後藤田正純知事 招請講演会」として案内いただきました。
7月の学生来県、9月の知事講演。
一つひとつの交流を単発で終わらせず、先生、学生、大学、企業、地域へと接点を広げていくことで、徳島と高麗大学との関係も少しずつ深まっています。
これまで韓国の大学関係者との間で築いてきたご縁を、「徳島を知ってもらう」から「徳島と実際につながってもらう」へ。
今回の高麗大学訪問も、その次の一歩となりました。
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高麗大学 BK21中日語文教育研究団|後藤田正純徳島県知事 招請講演会
高麗大学校について
高麗大学校(고려대학교/Korea University)は、1905年に設立された韓国を代表する私立総合大学です。
韓国ではソウル大学・延世大学と並び、いわゆる「SKY」と呼ばれるトップ大学群の一角として広く知られています。
大学公式データでは、QS世界大学ランキング52位、QSアジア大学ランキング12位。51の大学・大学院、232の研究所を持ち、これまでに37万人以上の卒業生を輩出しています。
政治・経済・経営・法学・医学・工学・人文社会科学など幅広い分野を持つ研究型総合大学で、国内外で活躍する多くの人材を送り出してきました。
今回の徳島との交流でも、学生交流だけにとどまらず、将来的には教育、研究、人材育成など幅広い分野へ関係を発展させられる可能性があります。
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